スーツの「ベント」とは?

スーツのベントについて解説します。

福岡天神オーダースーツ専門店テーラーグレイスです。

 

ベントとはどこの部分?

 

スーツのジャケット後ろ側、裾に入っている切れ込みのことを「ベント」と呼びます。

普段はあまり意識されない部分ですが、実はスーツの動きやすさやシルエットに大きく関わる重要なディティールです。

ベントは主に「センターベント」「サイドベンツ」「ノーベント」の3種類があり、それぞれ印象や用途が異なります。

 

 

センターベントとは

センターベントは、ジャケット後ろの中央に1本切れ込みが入った仕様です。

現在のビジネススーツでも多く採用されており、比較的スタンダードなデザインとして知られています。

センターベントの特徴

・座った時に生地が突っ張りにくい

・軽やか、比較的カジュアルよりの印象

 

もともとは乗馬用ジャケットがルーツとされていて、動きやすさを重視した仕様です。

 

 

サイドベンツとは

サイドベンツは、後ろの左右に2本切れ込みが入った仕様です。

英国調スーツによく見られ、クラシックで上品な印象を与えます。

サイドベンツの特徴

・腰回りがきれいに見える

・ヒップが大きめの方やポケットに手を入れた際でも腰回りの生地が突っ張りにくく、シルエットが崩れにくい

・フォーマル感、クラシカルな感じ

 

立ったときの後ろ姿が美しく見え、オーダースーツでも人気の高い仕様です。

 

 

ノーベントとは

ノーベントは、後ろに切れ込みがない仕様です。

タキシードなどのフォーマルウェアで使われることが多く、すっきりした見た目が特徴です。

ノーベントの特徴

・伝統的でフォーマル感が強い

・後ろ姿がシンプル

・動きやすさはやや低め

 

座った際に生地が引っ張られやすく、日常的なビジネススーツではやや動きにくさを感じることがあります。

 

 

ベントはシルエットにも影響する

ベントは単なる切れ込みではなく、スーツ全体のラインを左右する要素でもあります。

例えば、サイドベントは腰回りのラインが自然に落ちやすく、後ろ姿もきれいに見えます。

一方、センターベントは中央に動きが出て軽快な印象になります。

オーダースーツでは、体型や用途に合わせて最適なベントの仕様を選ぶことで、より完成度の高いシルエットを作ることができます。

 

 

ベントが開く原因とは?

スーツを着ていると、ベントが大きく開いてしまうことがあります。

主な原因は以下のようなものです。

・サイズが小さい

・腰回りが張っている

・ポケットに物を入れすぎている

 

特に既製品では体型とのズレが出やすく、後ろ姿に影響が出ることがあります。

オーダースーツではこうした点を調整しやすいので、自然なシルエットを作りやすくなります。

 

 

 

今回はスーツのベントについての豆知識でした。

福岡オーダースーツ専門店Tailor Grace(テーラーグレイス)