ピアチェンツァ(PIACENZA)

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テーラーグレイスの「誕生物語」です。よろしければこちらもどうぞ。

 

ピアチェンツァは、1733年創業という約300年の歴史を持つ、イタリア・ビエラを拠点とする老舗カシミヤメーカーです。1623年には既に毛織物商を営んでいたという記録が残っていますが、その100年程後に自分達で毛織物を織り始め、今に至ります。代々家族経営を続け、現在は13代目のカルロ・ピアチェンツァ氏が同社を率いています。
1913年にネパールからピアチェンツァが最初にイタリアに伝えたと言われているカシミヤはとりわけ高評価を得ています。色や柄に関してもスタンダードなものを多く取り揃えているので、様々なシーンで重宝されるブランドです。

ピアチェンツァのブランドネームにはアザミの一種が描かれています。 アザミの実はちくちくとしたトゲが立っているのが特徴です。旧式の機械を用い、乾燥させたアザミの実を無数にセットし、回転させながら生地表面を掻いてゆく技術こそがピアチェンツァが誇るカシミヤの風合い・発色の秘密です。この手法はチーゼルと呼ばれています。生地の起毛には金属の針を用いる事もありますが、アザミの実を用いる事で、繊維の細い高級獣毛の生地を傷つける事無く、より繊細に起毛する事ができるのです。

ピアチェンツァと言えば、高級獣毛メーカーで右に出るものはありません。神々の繊維ビキューナを初め、カシミヤ、キャメルなど、 良い生地を織る為には、当然良い原料を用いないといけません。ピアチェンツァは世界中の良い原料を手に入れるべく、地域・生産者・牧場の特定に注力し、何よりもその繊維のクオリティを左右する動物の生活環境を守る努力をしています。良い環境で育った動物からしか良い毛は生まれないのです。
ピアチェンツァでは、他社を寄せ付けないトップクオリティの原毛だけが使用されています。例えばカシミヤは内モンゴル産が世界最高のクオリティにあるという事は周知の事実ですが、ピアチェンツァのカシミヤはその内モンゴル産の中でも「カシミヤの中のカシミヤ」と言われ、毎年取引されるカシミヤにおいて最高値をつける「ALASHAN CASHMERE アラシャンカシミヤ」を使用しています。内モンゴル最西部アラシャン地区、内モンゴルでも最も厳しい環境に生息するカシミヤヤギから取れる原毛は、上等のカシミヤ の中でも最も細く白く、格が違います。また神々の繊維ビキューナにしても、南米ペルーの団体と特別な合意を結び、トップクオリティのものを安定的に入手できる特権を得ています。

「世界最古」といわれるピアチェンツァの毛織物。世界で一番良い原毛はピアチェンツァに集まると言っても過言は無いでしょう。

 

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