クラシコイタリア

よりカジュアルでこなれた印象のイタリアンスタイルが好きな方も多いと思います。
今回のブログはクラシコ・イタリアについて解説致します。

福岡天神オーダースーツ専門店テーラーグレイスです。

 

クラシコ・イタリアとは

 

「クラシコ・イタリア」というのは、1986年にフィレンツェに結成されたクラシコ・イタリア協会に加盟する仕立屋が作り出す、仕立て・スタイル・拘り等を含めた製品の傾向を指します。

クラシコとは日本語では「クラシカルな・古典的な」という訳が一般的ですが、イタリア語における「クラシコ」の根元的な意味合いは「最高水準の・模範的な・高雅な」であると言えます。
そのことを踏まえて「クラシコ・イタリア」の意義を考えると、「イタリアの最高水準のモノづくりをする、最高の集団によって生み出された高雅なスタイル」ということになります。

 

クラシコ・イタリアのスタイル

 

クラシコ・イタリアに欠かせないアイテムをご紹介します。

一つ目は、柔らかな仕立ての着心地よいテーラードジャケット。
ジャケットなくしてクラシコ・イタリアは語れないと言っても過言ではありません。
それだけジャケットはイタリアンクラシックスタイルを実現するために必要不可欠なアイテムです。

コットンやリネン素材の軽やかな春夏用を一着、ウール素材のあたたかな秋冬用を一着と、それぞれに揃えたいところです。

そして、なによりもまず、実際にイタリア製の服を着て、どういうものか一度体験してみていただきたいです。
イタリア特有の柔らかい生地感と着心地はきっと病み付きになることでしょう。

日本ではボリオリやラルディーニ、タリアトーレといったブランドの人気が高く、イタリアらしい生地感や発色、柔らかい着心地を味わうことができます。デザインとしては無地のネイビーやグレーといった定番のものから取り入れてみるのがオススメです。

 

二つ目は、足元スッキリの美シルエットが叶うテーパードパンツ。

イタリアンクラシックの現在の主流はテーパードシルエットのパンツで、裾はノークッションのくるぶし丈。
イタリアのパンツ専業ブランドなら、INCOTEXやPT01あたりが定番でオススメです。
センタークリースの入った上品なスラックス、カジュアルなチノパンやデニムはぜひとも入手していただきたいところです。

 

三つめは、手仕事による極上の着心地が魅力的なシャツ。
ジャケットの下にTシャツやニットなどのカットソーを合わせる着こなしも存在しますが、クラシコ・イタリアに欠かせないテーラードジャケットに合わせるインナーの基本は、何と言ってもシャツです。
無地の白とサックスブルーのシャツがあれば幅広い着こなしに対応することができます。襟はタイドアップでもノータイでもキレイに収まる、セミワイドカラーの定番デザインがオススメです。
コーディネートに慣れてきたら、柄物のストライプやチェックにも挑戦してみたくなりそうです。

イタリアシャツには、マニカカミーチャと呼ばれる袖付けや、鳥足掛けと呼ばれるボタン付けなど、イタリアらしい手仕事によって完成するこだわりのディテールや着心地を重視したシャツが多く展開されています。
ブランドはルイジボレッリやバルバ、ギローバーあたりが人気です。

 

四つ目は、通年履けて、かつこなれた足元を演出できるブラウンレザーシューズ。
靴はスリッポンやダブルモンク、ウィングチップ、チャッカブーツなどの多様なタイプが存在しますが、イタリアンクラシックのムードを高めるならブラウンのレザーシューズを入手するのが好ましいでしょう。
誠実で保守的な印象を与える黒のレザーシューズに対して、茶系のレザーシューズは、少しカジュアルでこなれた雰囲気になります。
締まりのある印象をキープしたい場合は、少しトーンが暗めのものを選ぶのがオススメです。

 

今回はクラシコ・イタリアについての豆知識でした。

 

福岡オーダースーツ専門店Tailor Grace(テーラーグレイス)