AMFステッチ
AMFステッチについて解説します。
福岡天神オーダースーツ専門店テーラーグレイスです。
AMFステッチとは
AMFステッチは、別名ピックステッチとも呼ばれています。
American Machine and Foundry 社が開発したミシンを使ってステッチを入れることから、「AMFステッチ」と呼ばれています。
元来、ステッチは手縫いで行われていましたが、手縫いで均一にステッチを入れるには熟練の技と時間が必要になります。そこで、アメリカの大手機械メーカーであるAMF社が手縫い風のステッチができるミシンを開発したのです。
このミシンは特殊なスローテンションで手縫い風にステッチを入れることができます。
開発された当時はそのようなミシンは他になく、このように精緻なステッチは一般のミシンでは出来なかったようです。
現在は AMF 社だけでなく、他社のミシンでもこの手縫い風のステッチを入れることが出来ます。
AMFステッチは、通常のミシンステッチよりも凹凸感が出るので、襟の印象を強くして高級感を演出することができます。
襟のステッチの役割
襟にステッチを入れることによって、端が押さえられて襟が落ち着き、型崩れを防いで形を綺麗に保つ効果があります。
また、生地と芯を縫い合わせることにより耐久性が生まれ、立体感を保ちやすくします。
さらに、AMFステッチを施すことによって手間のかかった縫い目が顔の近くに出るため、丁寧に縫製したスーツを着ているという印象を与えることができます。
スーツにとって正面のVゾーンの演出は重要です。AMFステッチはオーダー映えするアクセントとして無地のスーツには特に効果的です。
今回はAMFステッチについての豆知識でした。
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