ポケット
スーツのポケットについて解説します。
福岡天神オーダースーツ専門店テーラーグレイスです。
スーツのポケット
スーツにはいくつものポケットが付いています。ここではポケットの種類や使い方についてご紹介します。
まずはポケットの種類ですが、ジャケットには「胸ポケット」「腰ポケット」「内ポケット」、
パンツには「サイドポケット(シームポケット)」、「ヒップポケット(ピスポケット)」というものがあります。
胸ポケット
胸ポケットはジャケットの左胸に付いている、ポケットチーフを挿すためのポケットです。
結婚式・パーティーなどフォーマルな場で胸ポケットにチーフを入れることで華やかになります。
もちろんフォーマル以外でも、顔から近いこのポケットにチーフを入れることで印象が変わりオシャレに見せることができます。
ペンやスマホを入れておきたくなる方もいるかと思いますが、スーツのシルエットが変わってしまうので避けた方が良いでしょう。
腰ポケット
腰ポケットはジャケットの腰左右にあり、こちらは装飾のためについているポケットなので物を入れるのはお勧めしません。
見た目のシルエットも変わってしまいますがジャケット自体の型崩れに繋がることもあります。
腰ポケットにはいくつか種類があります。
①フラップポケット
多くのスーツに見られるデザインで、切込みの上に蓋(フラップ)が付いているポケットのことです。
このフラップが付くようになった理由は、雨やほこりがポケットの中に入ることを防ぐためです。
そのため屋外ではフラップを外に出し、室内では中に入れるというのが本来のマナーのようです。
ただ、現在ではそこまでこだわらず出すか入れるかで左右を統一しておく程度で良いと思います。
②玉縁ポケット
フォーマルなスーツやタキシードにはフラップを付けないこちらのポケットが付いています。
ポケットの口に帯状の布でパイピングをしたものです。
③スラントポケット
ポケットが平行ではなく斜めに付けられているものです。
元々は英国紳士が乗馬の際に前かがみになるので平行なポケットでは使いづらく、斜めのポケットが付けられるようになったと言われています。
現代ではデザイン性やスリムに見えるという理由で選ばれることもあります。
④アウトポケット(パッチポケット)
ジャケットと同じ布を上から貼り付けるポケットで、カジュアルなジャケットなどに取り入れられています。
⑤チェンジポケット
ジャケットの腰ポケット(右側)の上に付けられた小さなポケットのことです。
チェンジとは小銭のことで、元々は小銭を入れるポケットでした。現代では実際に小銭を入れるよりもデザインの一つとして取り入れられています。
内ポケット
ジャケットの裏側にあり、外からは見えないポケットです。内ポケットは実際に小物などを入れる実用的なものです。
薄めの財布や名刺入れ程度を入れることができますが、あまり大きなものや重たいものを入れるとシルエットに影響を及ぼすので注意が必要です。
手帳などかさばるものはカバンに入れて持ち運ぶ方が良いかもしれません。
以下はパンツのポケットをご紹介します。パンツのポケットも、ジャケットと同じく基本的に物は入れません。
サイドポケット(シームポケット)
サイドポケットは、パンツの横部分にあるポケットです。縫い目の部分にある為シーム(縫い目)ポケットともいわれます
こちらのポケットに手やスマホなどの物を入れているとシルエットに影響があるのでお勧めできません。
ヒップポケット(ピスポケット)
ヒップポケットは、パンツの後ろにあるポケットです。昔はここにピストルを入れていた為ピスポケットともいわれます。
こちらのポケットにも、物を入れるとしたらハンカチ程度にしておくのが良いです。
今回はスーツのポケットについての豆知識でした。
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