ブレイシーズ（サスペンダー）について解説します。
福岡天神オーダースーツ専門店テーラーグレイスです。

ブレイシーズとは

 

 

ブレイシーズ（サスペンダー）とは、パンツを固定して肩から吊るしずれ落ちないようにするもののことです。

日本でも良く耳にするサスペンダーはアメリカ英語で、イギリス英語ではブレイシーズと呼ばれます。

クラシックなスーツのパンツ（トラウザーズ）は股上が深めで、ベルトを締めるのではなくブレイシーズで吊って高めの位置で履きます。

ブレイシーズはクラシックなスリーピースでのスタイルにおいて実用的に使われていましたが、

時代とともにベストを着ないツーピーススタイルが主流になるとベルトを締めるようになりました。

 

ブレイシーズの種類

ブレイシーズには、背中のバンドの型によって４つの種類があります。

H型：もっとも古い型と言われ18世紀にできました。前後2点ずつ留め、背中はHの形で留められます。

X型：18世紀末頃にできた型です。前後２点ずつ留め、H型と違うのは背中でバンドがX型に交差しているところです。留め具の調整で長さや締め具合を調整しやすくなっています。肩からずれ落ちにくい形でもあります。

Y型：こちらの型は19世紀中ごろにでき、現在最も主流となっています。前は2点、後ろは1点で留め、背中はY字なのですっきりして見えます。X型より肩からずれやすいですが、脱着が簡単なのがメリットです。

ショルダーホルスター型：こちらの型は他の型とは大きく違うタイプで、前後ではなく左右2点で留めるタイプです。形が拳銃を入れるホルスターと似ているためこの名称で呼ばれています。

 

ブレイシーズでスーツをスタイル良く着こなせる

現代では装飾的な印象が強くなっているブレイシーズですが、スリーピースのスタイルを綺麗に着こなすことができるアイテムでもあります。

スリーピースでベルトを着用するとベスト下のベルト部分にでこぼこができてしまうこともあります。

ブレイシーズでパンツを着用するとこのでこぼこが出ないので、シルエットが美しく着こなすことができるのです。

また、ベルトのように絞らず吊るして着用するため、パンツのタックのラインが綺麗に保てるというメリットもあります。

 

 

 

今回はブレイシーズについての豆知識でした。

 

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