本切羽(ほんせっぱ)

本切羽について解説していきます。

福岡天神オーダース専門店テーラーグレイスです。

 

本切羽とは

 

「本切羽(ほんせっぱ)」とは、袖口のボタンホールの穴が開いてるおり、開閉できる仕様になっているものを言います。「本開き(ほんあき)」とも言われ、英語では「surgeon’s cuffs(外科医の袖口)」と言いわれています。

この本切羽が生まれた理由に関しては様々な説がありますが、医者が急ぎの用の際にジャケットを脱がずに袖をまくって作業ができるように、袖口に開閉機能がついたというエピソードが有名です。

 

本切羽のメリット

メリットは「シャツごと袖をまくる着崩しがしやすい」という点です。

本切羽の起源と言われる外科医をイメージさせる着こなしですね。

本切羽のボタンを1つか2つ開けることによって、「袖口に抜け感を演出できる」という魅力もあり、これによってイタリアン的な着こなしをする方もいらっしゃいます。

 

※Tailor Graceとしては本切羽のボタンを開けるスタイルは推奨していません。

本切羽でもしっかり留めるのが、見えない男のこだわりだと考えています。

 

本切羽のデメリット

お洒落でこだわりのある方には人気の本切羽ですが、ボタンホールが空いているために袖口の大幅な長さ調整、袖を短くするのが困難になります。

袖口から直せないとなるとアームホールから直すしかありません。

 

よって、本切羽の既製ジャケットは、袖の大幅な直しが不要な、ある程度のジャストサイズでなければならないという弱点があると言えるでしょう。

これに対し、本切羽ではないジャケットやスーツは、袖の調整を柔軟に行うことができるというのがメリットになっています。

 

今回は本切羽についての豆知識でした。

 

福岡オーダースーツ専門店Tailor Grace(テーラーグレイス)